トップメッセージ

新たな成長期を通じて
ブックオフグループ全体でリユース業界を
リードする存在として発展を続けてまいります
株主の皆様におかれましては、平素より当社グループの事業活動にご理解、ご支援を賜りまして、心より御礼を申し上げます。
前期2024年5月期は、向こう5年間でグループが目指す姿を示した新たな中期経営方針を発表し、その初年度として、主要事業である「国内ブックオフ事業」「プレミアムサービス事業」「海外事業」について積極的な出店を続けていくことに加えて、事業の土台となるIT基盤の整備・リリースと今後の事業拡大に向けた人財確保を進めてまいりました。
主力である国内ブックオフ事業は、中期経営方針で掲げる「最高のリユース体験を提供する」ために「本を中核商材に地域に合わせた商材拡張」と「ブックオフを超便利に・超面白く」をテーマに掲げ、様々なアクションの実現に向けた具体策の準備を進めました。
既存店において商材拡張のリニューアルを継続することで店舗の魅力を高めること、また公式スマホアプリを中心としたデジタルサービスの拡大と浸透を進め、公式アプリ会員は2024年5月末時点で755万人に達し、ECと店舗の相互利用や連携がさらに進みました。また店舗以外でのイベント・サービス展開として「トレカフェス」「リユースフェス」「ReclothesCup」などリユースを楽しむ・啓蒙する機会を引き続き開催したことも功を奏し、チェーンの利用客数の増加に繋がりました。
また、国内ブックオフ事業における人財の充実、そして今後の事業規模拡大を図るプレミアムサービス事業・海外事業への人財輩出を狙いとして、新卒社員の採用並びにパート・アルバイトスタッフの社員登用を進め、グループ内での人財育成や流動化も予定どおり進んでおります。
プレミアムサービス事業は、総合買取窓口を中心に東京都23区内の出店を広げ、モノを売ることに馴染みがない客層にもリユースサービスを広げることが着実に進められています。
海外事業は、米国のBOOKOFF、マレーシアのJalan Jalan Japanともに出店による着実な事業拡大が進みました。米国BOOKOFFでは23年ぶりに新しい州としてアリゾナ州へ新規出店、Jalan Jalan Japanではカザフスタンにて現地パートナーと合弁会社を設立して今後直営店の出店を進める礎を整えました。
そのような中、当社子会社が運営する複数店舗において、従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得の可能性があることが発覚したため、決算発表を延期し、特別調査委員会による調査を行うこととなりました。株主の皆さまには多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを心からお詫び申し上げます。特別調査委員会の調査結果は調査終了し次第、ご報告申し上げるととともに、企業グループとして適切に対応する所存です。
当社グループは、現在を「新たな成長期」と位置づけ歩みを進めております。私たちが掲げるミッション「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する」を土台に、私たちのお客様だけでなく、従業員、投資家の皆様そして私たちが事業を営む社会にとって価値を提供する企業グループとして、「リユース」を中心に多様な事業展開による成長と、資源を有効活用する循環型社会の形成を支える「リユース」の更なる浸透により、自社そして社会のサステナビリティを実現してまいります。
今後とも引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ブックオフグループホールディングス株式会社
代表取締役社長
