国連でSDGsが採択された9月25日(Global Goals Day)を含む 9月末の1週間は、SDGs週間。みなさんはSDGs達成に向けてなにか取り組んでいることはありますか?実は、ブックオフが事業の軸とするリユースもSDGs達成に繋がる行動です。
このレポートでは、そんなリユースをより多くの人に取り組んでいただくために開催した、小学生向けの体験イベント「8月8日リユースの日〜笑顔をつないで、未来のチカラに。〜」の様子をお届けします。
●SDGs週間から考える、誰でも身近に取り組めるリユースについて
●8月8日リユースの日に、リユース体験ができるイベントを開催
●イベントで理解を深める① 環境問題やリユースについて学べる展示ブース
●イベントで理解を深める② リユースの気軽さを発信するトークイベント
●イベントで理解を深める③ 学んだことの振り返りができるリユースクイズ
●イベントでリユース体験② リユースの選択肢の幅広さを学ぶ、リユースかるた
●イベントでリユース体験③ ご自宅にあるリユースできるものを考える、実行委員会コンテンツ
●イベントでリユース体験④ 不要なものを入れるだけでリユースに。R-LOOP(アールループ)
SDGs週間から考える、誰でも身近に取り組めるリユースについて

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」という意味です。2015年9月に開催された国連サミットで「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」が国連加盟国の全会一致で採択されました(※1)。
9月25日に国連サミットでSDGsが採択されたことに際し、25日(GLOBAL GOALS DAY)を含む毎年9月末の約1週間を「SDGs週間(GLOBAL GOALS WEEK)」と称して活動推進・目標達成への意識向上のためのSDGsに関するイベントや活動が世界中で開催されています。この17の持続可能目標のうち、特に SDGs 12の目標 「つくる責任つかう責任」や13の目標「気候変動に具体的な対策を」、15の目標「陸の豊かさを守ろう」にあたる行動の一つとして、リユースが挙げられます。
モノを繰り返し使用することを指すリユースは、 廃棄物を削減できることはもちろん、廃棄物処理の際に排出されるCO2の削減や、新たに生産する際に使用する資源の削減にも繋がります。 SDGs達成にもなるリユースの促進に向けて、ブックオフは8月8日リユースの日にリユース体験イベントを開催しました。
※1 外務省「Japan SDGs Action Platform」:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html
リユースの日について詳しくはこちらの活動レポートから:
8月8日はリユースの日。ブックオフが提供する、不要なモノの手放し方の選択肢
8月8日リユースの日に、リユース体験ができるイベントを開催


8月8日リユースの日に、当社を含め26社の賛同と環境省からの後援を受け、2025年8月8日(金)・9日(土)の2日間、秋葉原にてリユース体験イベント「8月8日はリユースの日~笑顔をつないで、未来のチカラに。~」を開催いたしました。
このイベントは授業で循環型社会を学び知識として備わっている小学生を対象とし、各社のブース体験やトークイベント、その他体験しながら学ぶことができるコンテンツを通じ、リユースの理解を深め循環型社会を自分ごとに捉え行動するきっかけづくりを目的をしております。イベント2日間で 259名のお子さま(保護者の方も含めた来場者総数は555名)に来場いただき、来場者アンケートでは、回答者(n=151人)の9割以上である93.4%が「リユースについて理解が深まった」と回答。また、 97.4%の⽅が「⽣活のなかで『リユース』をしてみたい」と回答し、リユースの理解を深めるとともに、⽣活で実践するきっかけになったことが伺えます。
また同アンケートでは「⼦供が楽しめる内容に絡めて、リユースの⼤事さを伝えることはとても素晴らしい」「物を⼤切にすること、リユースすることを楽しく理解を深められて有意義だった 」などのご意見をいただき、ブックオフが掲げる「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する 」というミッション、「リユースのリーディングカンパニーになる」というビジョンの実現に向けた一歩となりました。
▽イベントの雰囲気を感じられるダイジェスト動画はこちら
イベントで理解を深める① 環境問題やリユースについて学べる展示ブース

イベント会場内では、リユースに関する理解を深めるコンテンツとして、展示ブースを設置いたしました。いま日本で起こっている環境問題から、リユースで解決できること、すぐに取り組める身近なリユース方法をまとめたパネルで、学校の授業で学んだ内容の振り返りや自分事として捉えてもらうきっかけを提供いたしました。
展示ブースの詳細はこちらの活動レポートから:
8月8日はリユースの日~笑顔をつないで、未来のチカラに。~
イベントで理解を深める② リユースの気軽さを発信するトークイベント


リユースの日当日となる8月8日(金)には、環境省 環境再生・資源循環局とリユース企業4社の代表から、イベント会場に集まった小学生と保護者さまに向け、今後の取り組みやリユースの気軽さを発信するトークイベントを開催いたしました。
各社代表が大事にしているNo.1リユース品など、小学生のお子さまにも興味を持っていただける話題から物の価値や循環することの大切さを伝えることで、参加したお子さまからも「学校でもリユースについて学んでいます!」「各企業の店舗は日本にどのくらいあるのですか?」「昨年の利益はいくらですか?」といった質問や感想の声が挙がり、リユースに対する認識を深める機会となりました。
オープニングイベント登壇者:
参議院議員 朝日健太郎
環境省 環境再生・資源循環局 資源循環課 課長 相澤寛史
株式会社マーケットエンタープライズ 代表取締役社長 小林泰士
株式会社ハードオフコーポレーション 代表取締役社長 山本太郎
株式会社アップガレージグループ 代表取締役社長 河野映彦
ブックオフグループホールディングス株式会社 代表取締役社長 堀内康隆
イベントで理解を深める③ 学んだことの振り返りができるリユースクイズ

来場されたお子さまに、答えを考えていただきながらリユースに対する理解を深めていただけるように、会場内の3か所にリユースに関するクイズパネルを展示しました。「使い終わったものをそのままの形でくり返して何回も使うことを何と言う?」や「リユースする方法として当てはまるものはどれでしょう?」など、展示ブースで学んだことの振り返りにもなる内容をクイズにし、より理解を深めていただき行動につなげる機会創出をいたしました。
イベントでリユース体験① リユース企業6社のブース出展




ブックオフブースには、2日間合わせて113名のお子さまが参加し、実際にお客様からお売りいただいたCD・DVDの傷や汚れを研磨機を用いて綺麗にし、お店に陳列できるように値札やシールを貼るなど、まだ使えるものをまた使える状態にするブックオフの仕事の1つ「加工」を体験をしました。小学生が加工したCD・DVDは、BOOKOFF秋葉原駅前店の売り場に並び、2週間で100点以上のお品物が実際のお客様のお手元へと届けられました。
体験後のアンケートでは、お子さまからは「研磨機を初めて触ってみて、難しかったけれど楽しかった」「またブックオフに行きたいというお声や、保護者の方からも「子どもが楽しそうに体験していた」「今度は本に関わる体験をしてみたい」などのお声が寄せられ、ブックオフの仕事の一部を体験していただくことで、リユースの楽しさや魅力を伝えることができました。
<ブックオフブース運営メンバーの声>
ブックオフブース内で、実際にお子さまにリユース体験を提供した運営メンバーの声をご紹介いたします。
ブックオフブースリーダー K・Hさん

CDやDVDの研磨機を使用した研磨や、袋に入れる加工を体験していただき、みなさまが喜んで笑顔で帰られる姿を見て私自身も嬉しくなりました。 親御さんも加工体験はなかなかないとお子様の様子を撮影したり、研磨機の仕様についての質問があったりと一緒に楽しんでいただきました。
ブックオフのことを知っていただけたことはもちろん、リユースについて直接お子さまにお伝えする機会は中々ないので、このようなイベントに参加させていただいて非常に良かったと感じております。
またこのような機会があった際には、より多くのお子さまたちに「リユースとは」「ブックオフとは」を知っていただけるようなイベントにしていきたいです。
ブックオフブースリーダー O・Kさん

2日間合わせて約110名のお子さまやご家族の方に、ブックオフでの仕事ひいてはリユースの取り組みの大切さ、そして楽しさについて伝えることができました。
お子さまに加工していただいたCD・DVDは、実際にBOOKOFF秋葉原駅前店で店舗で販売します。店舗に見に行きます!というお声がけもいただき、とても楽しんでいただけた様子で嬉しく思っております。
私個人としても貴重な体験をさせていただきました。 また同じようなイベントの機会があれば積極的に携わり、さらに多くの方にリユースについて伝えていきたいです。
ブックオフブースのほか、モノの価値・価格を考えるブースや、車の買取やパーツ取り付け体験ができるブースなど、リユース企業6社が、それぞれの企業のサービスに合わせた内容で、実際に手を動かしてリユース体験をすることで、自分事に捉え日常でもリユース行動に繋げていただくきっかけづくりをいたしました。
出展企業:
株式会社アップガレージグループ/株式会社カメラのキタムラ/株式会社ハードオフコーポレーション/株式会社マーケットエンタープライズ/株式会社メルカリ/ブックオフグループホールディングス株式会社(順不同)
イベントでリユース体験② リユースの選択肢の幅広さを学ぶ、リユースかるた



ゲーム形式で楽しみながら、リユースの選択肢の幅広さを学ぶことができるコンテンツとして、リユースかるたを実施いたしました。SDGsに関する情報発信や啓蒙活動を行っている一般社団法人SDGsヒーローズのVTuberの三或ぐぅさまと、月城セシルさまがかるたを読み上げ、会場のお子さまや保護者の方がテーブル上に散りばめられたかるたの中から必死に探している様子が見受けられました。
かるたには「欲しいものがあれば立ち寄ってみよう、リユースショップ」や「弟、妹に洋服をおさがり」など様々なリユース行動が描かれており、普段していたことがリユースに繋がること、シーンに合わせて手放し方を選択できることに気付いていただくことができました。
イベントでリユース体験③ ご自宅にあるリユースできるものを考える、実行委員会コンテンツ


会場内でリユースに対する理解を深めた後、まだ使えるモノが次の人に喜んでもらえることを、カードを使って参加者同士で疑似体験をするワークショップを実施いたしました。「お家にあるたくさんのおもちゃや、何枚も持っているトレーディングカードはリユースできるかも」と、お子さまならではの視点で自宅にあるモノをカードに書き出した後、一緒に体験している方とカードを交換し自分が不要になったものでも必要としている人がいることに気づいていただきました。
こちらの体験では書き出したカードの交換でしたが、実際のリユース行動として、モノを譲ること、フリマアプリやフリーマーケットなどの利用で、モノを誰かに繋ぐことができることをイベント全体を通して理解していただきました。
イベントでリユース体験④ 不要なものを入れるだけでリユースに。R-LOOP(アールループ)

実際にご自身が不要になったものを必要とする方へ循環することを体験し、リユースを身近に感じていただくため、 ボックス型不要品回収システム「R-LOOP(アールループ)」をイベント会場内に設置し、イベント2日間で、衣料品:5.5kg、雑貨:5.1kgをお持ち込みいただきました。実際にお持ち込みいただいた品物は、検品を経てブックオフグループの海外リユースショップ「Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン)」で販売しリユースに繋げられるほか、販売基準に満たない繊維製品は、パートナー企業がリサイクルし再生資源として循環いたします。また、 リユース量1kgあたり1円がNPO法人など任意の団体に寄付されます。
R-LOOPボックスの設置場所は、ブックオフ店舗、商業・宿泊施設、オフィス、教育機関など。お出かけのついでに、など気軽に誰でもリユースに参加できるよう、生活の身近な場所に拡大中です。
イベント会場以外でのリユース裾野拡大に向けた取り組み
イベントの実施のみでは地域や対象者が限定されてしまうことから、より多くの方に対しリユースの認知・行動のきっかけとなる接点を増やすべく、 イベントの開催に加えイベント会場外での取り組みを実施しました。その取り組みをご紹介いたします。
①26社の賛同企業とのリユース人口拡大に向けた取り組みについて
「8月8日はリユースの日~笑顔をつないで、未来のチカラに。~」 の取り組みに対して26の企業が賛同し、各社のサービスに合わせたリユースに関する訴求を行いました。リユースにまつわる企業の取り組みをまとめたラジオプレイリストの制作や、リユースサービスを促すキャンペーンの実施など、企業を超えた訴求でリユースの魅力発信や行動に繋げていただく機会の提供を行ってまいりました。
②リユース行動を後押し。ブックオフ公式オンラインストアでのキャンペーン
8月8日「リユースの日」をきっかけにリユースと循環型社会について考えていただき、実際のリユース行動を後押しすることを目的に、8月1日(金)~13日(水)の期間中、ブックオフ公式オンラインストアにて、お得なキャンペーンを実施いたしました。ブックオフのサービスを通じて、不要になったものをお売りいただいたり商品を購入いただいたりすること自体がリユースや循環型社会に繋がることを認識していただくため、イベント開催と連動した取り組みを実施いたしました。
ブックオフ公式オンラインストア:公式オンラインストア
③リユースに馴染みがない方に向けたコラム配信
ジュエリーのリフォーム・リペア・買取・販売を行う「aidect (アイデクト)」のホームページと、ブランド品など高価格帯アイテムを取り扱うECサイト「Rehello(リハロ)」では、8月8日リユースの日に合わせたコラムを配信。大切に受け継いだ品物や込められた想いを循環する価値をお伝えすることで、物を売ることに抵抗がある方のリユースに対するイメージをポジティブに変えリユース人口を増やせるよう、「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する 」というミッション の達成に向けたブックオフの一つの働きかけとなりました。
aidectホームページ:aidectコラム
Rehelloホームページ:Rehelloコラム
イベント開催概要
日時:2025年8月8日(金) 11:00~15:00/8月9日(土) 11:00~17:00
会場:アキバ・スクエア(東京都千代田区外神田4丁目14-1 2F 秋葉原UDX)
対象者:小学生とその保護者(推奨年齢:小学3~6年生)
参加費:無料(事前予約制)
主催:「8月8日リユースの日〜笑顔をつないで、未来のチカラに。〜」イベント実行委員会
後援:環境省
賛同企業:
株式会社アップガレージグループ/株式会社カメラのキタムラ/株式会社ハードオフコーポレーション/株式会社マーケットエンタープライズ/株式会社メルカリ/ブックオフグループホールディングス株式会社/株式会社クラス/ジット株式会社/一般社団法人 日本自動車連盟/一般社団法人日本文化教育推進機構/株式会社BuySell Technologies/楽天グループ株式会社(楽天ラクマ)/株式会社リユース経済新聞社/株式会社ソフマップ/株式会社アドバコム/一般社団法人SDGsヒーローズ/株式会社サマリー/リステージホールディングス株式会社/株式会社ジモティー/株式会社ケシオン(SDGsラジオ)/株式会社digdig/株式会社ValuesFusion/gooddo株式会社/株式会社トレジャー・ファクトリー/株式会社NexTone(BLONIA)/株式会社STORY&Co.(NewMake)
SDGs達成に繋がるリユースについて、より多くの人に取り組んでいただくために開催した小学生向けの体験イベントや、イベント以外にも自分事として考えてもらうきっかけづくりを目的とした取り組みをご紹介しましたが、この他にも身近にできるリユース行動は様々です。誰かにモノを譲る、ブックオフのサービスを利用するなど、2030年のSDGs達成に向けて日常でもリユース行動をぜひ取り入れてみましょう。
※こちらのレポートは随時内容を更新してまいりますので、今後の公開にもぜひご注目ください。



